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Population

人口変化とその影響を明らかにし、変化対応を支援するブログです。

衰退産業を見分けるたった一つの方法

世の中にはどんどん成長していく産業と、みるみる衰退していく産業と2種類ある。前者をあてるには将来を予測する必要があるので簡単ではない。それに対し、後者をあてるには『現在ボロボロな状態』の産業を見つければ良いので、現状を分析すればよく、前者ほどは難しくはない。



衰退産業を見分けるたった一つの方法とは、ある産業界が「私たちの行っていることは文化である」と主張した時だ。



こんな産業は回復する見込みがないに等しい。なぜなら上記の発言は、(1)私達の産業は普通に競争したのではビジネスが成り立ちません、(2)なんとか自分たちの事業の既得権益を守りたいです、(3)だから文化事業として優遇してください、というシグナリングに他ならないからだ。時代遅れのビジネスモデルを引きずったまま、競争によってサービスを向上させる意思もなく保守に傾き、ましてや政府の規制や補助金に頼る姿勢を見せる産業が成長産業である確率は非常に低い。



「出版は文化であるから守らなければならない。」という主張を聞いたことがないだろうか。確かに出版という文化は大切であろうが、それは既存の出版業界の既得権益を保持することとイコールではない。インターネットという新しい情報の流通経路が出来たならば、紙とインターネットを上手く融合してより優れた出版文化を築けばよい。



石田純一の名言に「不倫は文化である」というものがある。このように、「○○は文化である」と聞くと一見それらしく聞こえる。しかし、こういう発言をするのは、正論では不倫を正当化できないためである。不倫をした自分を利するために述べている。彼も冷静に論理的に考えると不倫は良くないことだと分かっているのだろう。



会社の組織内でも同様である。「○○はうちの会社の文化である」と主張する人がいたら、これは何かの既得権益を保持するためだと思ってほぼ間違いない。