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Population

人口変化とその影響を明らかにし、変化対応を支援するブログです。

今後10年間、アジアでどの国の経済が有望か?

結論からいえば、フィリピンとマレーシアだとおもいます。人がふえるのと、インフレの可能性がひくいのが理由です。

 

長期的な経済成長率のよそくをするとき、ひとつだけ重要な指標を選ぶとしたら、わたしは生産年齢人口(working age population)を選びます。これは生産活動におもに従事する人口を意味し、いまは15歳から64歳までの人口の数をもちいるのが普通です。生産年齢人口が増えるほど、いろいろな場所ではたらく労働者が増えるほか、家などを購入する消費者も増えるため、その国の経済成長率は高くなりやすいです。

 

下のグラフは国連による2015年~2025年の生産年齢人口の予想増加率です(中位推計)。フィリピン・インドネシア・マレーシア・インドで+10%以上と高い一方、台湾・日本・香港は-7%以下と低いです。つまり、人口変化から考えれば、前者の4カ国の経済が有望ということになります。

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出所:"World Population Prospects: The 2012 Revision"の中位推計データをもとにPopulation作成

 

生産年齢人口のつぎに大事だと思うのは、インフレの可能性です。詳細は省きますが、物価上昇率の高い国では、中央銀行が金融政策を引き締めるので、経済成長率が本来の実力よりも低くなりやすいです。インドやインドネシアはこれまで物価上昇率が高く、今後もこうした状況が続く可能性を否定できません。

 

そのため、『今後10年間、アジアでどの国の経済が有望か?』という質問に対する私の答えは、フィリピンとマレーシアです。